※ ※ ※
週末、奏は柴野と会社近くのフレンチの店でランチをしていた。
先日の御堂との邂逅を奏はイチから順に全て話すと、柴野は相変わらず爽やかなスマイルで奏の話に相槌を打っていた。
「あはは、へぇ……御堂カイリの筋金入りの気難しさはやっぱり噂通りだったんだね」
「えっ!? 柴野さん、御堂さんのこと知ってるんですか……?」
「うん、実は前の会社で行ったパリ出張のコンサートに御堂がいたんだ。かなり音楽にはこだわりがあるみたいでね、ずいぶんストイックな人だなっていう印象を受けたよ、なんせ納得の音を出すまでずっとヴァイオリンを弾いてるらしいよ。自分と波長が合わない伴奏者も、コンサート当日に平気で外したり……って、言ってる側からうちのピアニストが外されちゃったわけだけど」
柴野が困ったように小さく笑って鼻を鳴らすと、奏はなんだか申し訳ない気持ちになった。
週末、奏は柴野と会社近くのフレンチの店でランチをしていた。
先日の御堂との邂逅を奏はイチから順に全て話すと、柴野は相変わらず爽やかなスマイルで奏の話に相槌を打っていた。
「あはは、へぇ……御堂カイリの筋金入りの気難しさはやっぱり噂通りだったんだね」
「えっ!? 柴野さん、御堂さんのこと知ってるんですか……?」
「うん、実は前の会社で行ったパリ出張のコンサートに御堂がいたんだ。かなり音楽にはこだわりがあるみたいでね、ずいぶんストイックな人だなっていう印象を受けたよ、なんせ納得の音を出すまでずっとヴァイオリンを弾いてるらしいよ。自分と波長が合わない伴奏者も、コンサート当日に平気で外したり……って、言ってる側からうちのピアニストが外されちゃったわけだけど」
柴野が困ったように小さく笑って鼻を鳴らすと、奏はなんだか申し訳ない気持ちになった。



