とろける恋のヴィブラート

「結構予定の詰まってる方みたいで、パーティー当日にはこちらに戻ってくる予定なんで――」


「当日のピアノ伴奏はお前がやれ」


「それまでには間に合……へっ!?」


(なんか今、とんでもないことを言われたような……気のせいかな、気のせいだよね)


 奏はふっと聞こえてきた空耳に、あははと乾いた笑いをこぼした。