とろける恋のヴィブラート

「あはは、冗談だよ。奏、今日は疲れただろう? そんな身体に無理はさせられないよ」


「も、もう……」


「それとも期待してた?」


 柴野はいつもの場所に車を停めると、覆いかぶさるようにして奏の唇を奪った。車で送ってもらうと、別れ際に決まってこの場所でキスをする。


「柴野さん……」


(あ、また柴野さんって言っちゃった)