※ ※ ※
御堂の洗練された美しい旋律が青空へ溶け込んでいく。媚薬混じりの音色に、公園を歩いていた人が、思わず足を止めて演奏を聴き入っている。
ステージの袖に立ちながら奏は客席を見渡した。すると、客席にいる人全員が幸せそうな顔を浮かべ、中には自分の知っている曲を演奏と一緒に口ずさんでいる人もいた。そんな様子に、奏は自分も温かな気持ちになるのを感じた。
(あれは……瑞希さん……?)
ふと見ると、中央の席で瑞希が小さく手を振りながらこちらを見ている。奏もにこりと笑って手を振ると、瑞希の横の人物に手が止まった。
(エドガーさん……ちゃんと来てくれたんだ)
エドガーは瑞希の横で足を組み、真剣な眼差しを御堂に向けて演奏を聴いていた。時折、うなづきながら納得しているようにも見える。
(日本で頑張る御堂さんの姿……どうですか?)
奏は、心の中でエドガーに囁きかけ、最後の曲、“Bande”の伴奏の準備に入った――。
御堂の洗練された美しい旋律が青空へ溶け込んでいく。媚薬混じりの音色に、公園を歩いていた人が、思わず足を止めて演奏を聴き入っている。
ステージの袖に立ちながら奏は客席を見渡した。すると、客席にいる人全員が幸せそうな顔を浮かべ、中には自分の知っている曲を演奏と一緒に口ずさんでいる人もいた。そんな様子に、奏は自分も温かな気持ちになるのを感じた。
(あれは……瑞希さん……?)
ふと見ると、中央の席で瑞希が小さく手を振りながらこちらを見ている。奏もにこりと笑って手を振ると、瑞希の横の人物に手が止まった。
(エドガーさん……ちゃんと来てくれたんだ)
エドガーは瑞希の横で足を組み、真剣な眼差しを御堂に向けて演奏を聴いていた。時折、うなづきながら納得しているようにも見える。
(日本で頑張る御堂さんの姿……どうですか?)
奏は、心の中でエドガーに囁きかけ、最後の曲、“Bande”の伴奏の準備に入った――。



