「今まで私、大勢の前でピアノを弾くことが怖くて怖くて仕方が無かったんです。前はそんなことなかったのに……でも、私、御堂さんのおかげでもう一度その自信を取り戻せた気がします」
「……そうか」
「結婚式に来てたお客さんもみんな御堂さんのヴァイオリンに聴き惚れてましたよ。人と音楽を繋げることができる演奏家ってやっぱりすごいなって思います」
にこりと微笑む奏の頬を撫でながら、御堂は慈しむような笑顔を向けた。
「あぁ、今日は本当によくやったな……」
(あ……)
まるで二人だけの時間が止まったかのような感覚に、奏の心臓がドキドキと波打ち始めた。愛おしくたまらない感情が沸き起こって、奏は思いの限りを打ち明けたくなる衝動に駆られた。
その時、頬にあてがわれていた御堂の手がすっと離れていきそうな気配を感じて、奏は無意識にその手を上から包み込んだ。そして御堂のぬくもりに食い下がるように自分の頬に手を押し付けた。
「……そうか」
「結婚式に来てたお客さんもみんな御堂さんのヴァイオリンに聴き惚れてましたよ。人と音楽を繋げることができる演奏家ってやっぱりすごいなって思います」
にこりと微笑む奏の頬を撫でながら、御堂は慈しむような笑顔を向けた。
「あぁ、今日は本当によくやったな……」
(あ……)
まるで二人だけの時間が止まったかのような感覚に、奏の心臓がドキドキと波打ち始めた。愛おしくたまらない感情が沸き起こって、奏は思いの限りを打ち明けたくなる衝動に駆られた。
その時、頬にあてがわれていた御堂の手がすっと離れていきそうな気配を感じて、奏は無意識にその手を上から包み込んだ。そして御堂のぬくもりに食い下がるように自分の頬に手を押し付けた。



