とろける恋のヴィブラート

『もともと海外の事業だ。日本の支社がなくなっても、こちらには何の影響もない』


「勝手にしろ!」


『おい! 待て! まだ話は――』


 電話の向こうで食い下がるエドガーの声を聞きながら、御堂が電話を切った。


「……くそ」


 廊下に流れる優雅なBGMとは裏腹に、御堂の心はどんよりと曇っていった。


 その時――。