とろける恋のヴィブラート

「私たちの結婚式、もう今週末なのよ? それで? 一体どうなってるのか説明して」


 出されたお茶をずずっと啜って、新婦の女がぎろりと奏を睨みつけた。


「この度は、こちらの不手際で大変不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」


「別に、謝罪の言葉なんかどうでもいいの、私が希望した通りの余興ができるのかって聞いてるのよ」


 ふんっと鼻を鳴らし、足を組む。隣で座っている片山はなんとか宥めようと試みるが、新婦の女に威圧されて再び縮こまってしまった。