とろける恋のヴィブラート

「げほげほ!」


「だ、大丈夫!?」


 見事に気管に入ったワインに激しく噎せ、ドンドンとグーで胸を叩いて大きく肩で呼吸を整えた。


「す、すみません……飲み慣れないワインだったもので」


「服とか大丈夫? もしかしてワイン駄目だった? それならそうと言ってくれれば良かったのに」


「すみません」


 噎せた原因が飲み慣れないワインだった方に向いてくれたおかげで、奏は動揺を誤魔化すことができた。