とろける恋のヴィブラート

「私……幸せですよ。柴野さん、優しいし……。ガーネットの意味はわかりませんけど、このネックレス、プレゼントしてもらったものなんです」


(やだ……何言ってんだろ私)


「ものすごく気を遣ってくれて、柴野さんは……私にはもったいないくらいの人です」


(こんなこと……言いたくないのに)


 自分の気持ちとは裏腹な言葉がつらつらと口をついて出る。御堂はそんな奏に眉を潜めた。


「あの男はやめておけ」


「え?」


 御堂が厳しい口調でポツリと言うと、奏はその言葉の意味が理解できずに言葉を失った。


「それは本心か? 柴野ってやつ……あいつは――」


 その時――。