柴野に告白された時、奏は柴野に正直な胸の内を伝えた。それでも柴野は諦めず、付き合って欲しいと手を握られた。
きっとこの人が忘れさせてくれる――。
奏はそう思い、柴野の手を握り返して気持ちを受け入れた。けれど、それはあまりにも浅慮な考えだったのかもしれないと心が疼いた。
「御堂さんが初恋の相手だってことは、本当です。でも、もうあれから何年も経ってるし、今更どうこうするとか……」
「だったらどうして御堂の申し入れを断らなかったんだ? もしかして……君の中であわよくばって気持ちがあったからじゃないのか?」
きっとこの人が忘れさせてくれる――。
奏はそう思い、柴野の手を握り返して気持ちを受け入れた。けれど、それはあまりにも浅慮な考えだったのかもしれないと心が疼いた。
「御堂さんが初恋の相手だってことは、本当です。でも、もうあれから何年も経ってるし、今更どうこうするとか……」
「だったらどうして御堂の申し入れを断らなかったんだ? もしかして……君の中であわよくばって気持ちがあったからじゃないのか?」



