とろける恋のヴィブラート

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 奏が連れてこられた大月山総合病院は、真っ白い壁に背の高いまるでオフィスビルのような佇まいだった。


 御堂から送られてきた資料に写真が添付されていて、あらかじめ確認はしていたものの、想像よりかなり大きな病院だった。


「すごい大きな病院ですね」


 奏が車の窓にへばりついて病院の外観に思わず見とれていると、御堂はそれに対して特に返事もなく、無言で地下駐車場へ車を滑らせた。