とろける恋のヴィブラート

 御堂の部屋は最上階の角部屋で、再び奏は空かずのドアの前に立っていた。


(御堂さんって、結構時間にルーズな人なのかなぁ……)


 そう思いながら三度目のインターホンを鳴らそうとしたその時――。


「朝からうるさい」


 ガチャっと十センチほどドアが開き、気だるそうに寝起きの御堂が覗いた。


「御堂さん、もしかして今起きた……とか?」


「だったら何?」


 とりあえず部屋に入るように促されると、奏はドキドキしながらリビングに入った。