とろける恋のヴィブラート

※ ※ ※

 社長に呼び出されて応接室に入るやいなや、奏はいるはずのない人物に目を疑った。


(えーっと、呼ばれたのって応接室で間違いなかったよね……?)


「お前、俺の目の前でよくそんな馬鹿面できるな」


「ば、馬鹿面!?」


 その憎まれ口を聞いて奏は、目の前で足を組みながら偉そうにソファに座っているのがやはり御堂カイリであることを改めて確信した。