とろける恋のヴィブラート

※ ※ ※

(最低だ……情けないな私)


 脇目もふらずに奏は早々に控え室に戻ってきて、そのままドレッサーの上で突っ伏した。


「はぁ……」


(着替えよう……)


 奏は、重い身体を椅子から立ち上がらせ、のろのろと着替え始めた。するとその時、バッグの中から携帯の着信音が微かに聞こえた。