とろける恋のヴィブラート

 奏もあまり酒に強い方ではなかったが、さすがにワイングラス一杯でぶっ倒れたことはない。


「ぷっ……あはは」


 傲慢で不遜な御堂だったが、こんなに可愛い弱点があったと思うと、奏は思わず噴き出してしまった。


「……うるさい」


 不本意に失態を見られてしまったのが恥ずかしかったのか、御堂はぷいっとそっぽを向いてしまった。けれど、ほんのり赤く染まった耳朶が隠しきれない御堂の心情を物語っていた。