とろける恋のヴィブラート

「別に、ドイツ語じゃなくてもいいけど? 英語にフランス語、スペイン語、イタリア語、あと中国語もいける」


「日本語限定です!」


「いっ……ったく、怒鳴るなって、頭痛い」


 つい声を荒らげてしまった奏に、御堂は鬱陶しそうに顔をしかめた。


「御堂さん、一体どのくらいお酒飲んだんですか? 寝ちゃった割には全然お酒臭くはないんですけど……」


「ワイングラス一杯だ」


「……は?」


(ワイングラス……一杯って……)