とろける恋のヴィブラート

(もうこんな時間)


 ふと時計を見ると、夜の九時を回っていた。


(柴野さん……心配してるかな)


 パーティーが終わったらメールをすることになっていたが、携帯を控え室に置いてきてしまった。


(もう、こうなったのも御堂さんのせいなんだから! それにしても……)


 奏は、スースーと寝息を立てている御堂の顔をゆっくりと覗き込んだ。


(よく寝てるな……)


 そう思って安心したその時――。