とろける恋のヴィブラート

「すみません、ちょっと早くこの状況をなんとかしていただけると……」


「まぁ、青山さんにまでご迷惑を……」


 よろけて倒れそうな足を踏ん張ってももう持たない。奏はそう目で訴えると、担当者の女性がにっこり笑った。


「今、手を貸しますね。まったく、弱いくせにお酒を飲まれるといつもこうなので……御堂様のお部屋は最上階にあるんですけどお手伝いします」


(え? お酒を飲むといつもこうって……?)


 とにかく今は質問をしている場合ではなかった。


(どうしてこんな目に~~!)


 奏は心底パーティーに参加したことを後悔した――。