とろける恋のヴィブラート

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「いや~ベルンフリートの事務所にこんなピアノが達者な美人さんがいたなんて、知らなかったよ、あっはっは」


「ありがとうございます。恐縮です」


 御堂の演奏が終わっても、興奮冷めやらぬといった感じでホール内はざわついていた。


 パーティーは立食形式で、奏は失意の中でも腹は減るという切ない思いを抱えて、砂を噛むような食事をしていた。