可愛い弟くん



少し静かな路地に、二人の足音が響く。

私達は学校を早退した。

俊が送ってくれると言ってくれた。

私は、サイズが大きいジャージから、
少ししか出ない指先に息を当てた。

今日の気温は少し低く、冬が来ることを感じさせた。

それに私はジャージしか着てないから、
とても寒かった。

口元に近づけたジャージからは、温かく優しい、大好きな香りがした。

「……ごめん、洗って返すから」

「いいって。二十分しか着てないし」

「でも、」

そういったやり取りをしている間にも、
私の家についてしまった。

「…ちょっと上がって行く?」

「…じゃあ、ご遠慮なく」