「何かあったら、言ってよ。すぐに」
しばらく泣いたら落ち着き、今まであった事を話した。
「辛かったね」
「うん」
「よしよし」
俊は私の頭を撫でた。
心臓が跳ねる。
「あのぉー?」
「瑠璃ちゃんは、いいこです」
そう言って、にこっと笑った顔に、またドキドキしてしまった。
頭を撫でられると、心地良くなり、目を閉じて俊の肩に頭を預けた。
「あ、あのー」
俊の顔を覗き見ると、微かに頬が赤くなっていた。
もしかして、照れてる?
「ん?」
「ち、近い……」
そう言いながら、顔をそらした。
私は楽しくなり、俊にすり寄った。
「……そんなに近づいて、キスされてもしらないよ」
その言葉にまた心臓が勢いよく跳ねた。
「し、してもいいよ」
「本当に?本当にするよ」
「…いいよ」
本当に、俊ならいいと思った。
それより、初めてのキスは俊とがいいと思った。
俊は、私の顎を持ち上げ、腰を抱き寄せた。
私は目を閉じた。
俊の顔が近づいてくる気配がする。
しかし、何も起こらない。
そっと目を開けると、間近で俊が笑っていた。
顔に熱が溜まっていくのを感じる
「ばっ、ばか!」
そう言って、俊から体を引き離す。
あはは、と 俊は笑った。
「ダメだよ、そんな簡単にしちゃ」
私は、赤くなった顔を隠そうと、両手を頬にあてた。
「か、簡単じゃないもん!俊ならいいと思っ……」
そこまで言って、自分が何を言ってるのか理解し、さらに恥ずかしくなった。
「まぁまぁ、怒るな怒るな」
と言いながらも笑っている俊に、
まだドキドキしている。

