電車に揺られること約2時間。目的地に着いたのは昼前だった。まず、泊まる予定の宿に向かう。 「何だよ! 聞いてねぇよこんなの!」 チェックインをして泊まる部屋に入るや否や、浅黄は信じられないという顔だ。 私たちの泊まる部屋には2段ベッドと小さな棚が1つあるだけで、しかも部屋自体が狭すぎてまるで物置みたいだった。 「あんたが予約したんでしょ!? 『ここ超安い』とか言って!」 たちまち私は浅黄と口論になる。一方瑞希はおかしくて笑っている。