「珈琲でも、飲もうか...」 そう呟き、白いカップを手に取り、珈琲を淹れた。 カップからは、白い湯気が浮かぶ。 「ん、美味しい...」 一口飲んでから、もう一度椅子に座ると、机に積み上がった資料に目を通して行く。 「九条、おっはよ!」 「......おはよう、宇賀神」 私しかいなかった生徒会室に来たのは、宇賀神 彼方だった。 よくわからないが、明るい奴だ。 生徒会のメンバーの一員である。