駄目男、俺。

―――――――…

いやに雨の降る日だった。



頭を冷やすのには丁度いいか。



なんて、引っ越しを明日に控えて最後の悪あがき。




俺は。



美和の職場でただ立ち尽くしていた。



俺を見つけた時の美和の表情を俺はこの先忘れない気がする。




「美和、俺。おまえが離れてくのが一番怖かった。何度も裏切って傷付けて勝手だけど」






もう、別に、おまえの隣にいる男が誰だろうとか、俺情けねーだとか、そんな事、頭に回っても、やっぱりなるようにしかならないだろうから。




「…もう裏切らない。」




俺やっぱり美和じゃないと駄目っつーか無理。





本当、ごめん。




「美和、結婚してよ」






いや、そうじゃなくて、



ただ、純粋に俺の傍にいて欲しい。








Fin