駄目男、俺。



俺、多分仕事は出来る方。
…彼女に対しては誠意が足りないけど。



本社へ栄転が決まった。役職も貰える。





なんか勢いづいて、もうすぐに美和にプロポーズしよう、とか馬鹿みたいに思って、丁度美和と付き合い始めてきっちり五年目になる今日の為に指輪も用意した。



足元が固まれば、自信って簡単につくんだな。


スタンダードに何気なく、渡す為のリング。


『これからもずっと一緒にいたいのは美和だけだから』



キザにならないように練習した。




俺って、本当馬鹿。




なあ、美和。




俺、おまえの事どんだけ傷付けてきたんだろう。




失って、改めて思い知らされる。