駄目男、俺。



事の起こりは一通のメールから。


『久しぶり、メールなんていきなりごめん。あいたいんだけど、駄目かな?相談したい事あって。』



脈絡もない連絡は、瑠美。あのキスの事だってあるし、駄目、っていう理由なんて幾らでもあって、会う必要なんてないと分かっていたのに、


『そっちに帰る予定はないから』


とか、装飾もない曖昧な答えを返して、


『うん、分かってる。近くの友達の所に行くからついでに時間、作れないかな?』


文字にしたら無機質な俺のメールにも瑠美は何故か折れなくて、瑠美が提示した場所は俺の地元と、この場所までの丁度中間地点で、高速を使えば一時間位な分こっちからの方が早いかもしれない。


『ちょっとでいいから、お願い。』


なんとなく切迫したようなメールに、良くない事をしてる、って分かってるのに、断りきれなくて、何となく、四回目の浮気?の時とパターンが似てるぞと思いながら、美和には『出張』だと嘘をついた。