駄目男、俺。



「ちょっと、話聞いてるの?」

瑠美が俺を上目遣いに見つめる。膨れた頬がうっすらピンク色に染まっていて、そのぷにぷにした頬をつねったら気持ち良さそうだ、とか思ったり。


一瞬、見つめ合ったままの俺達。


人気のない公園が調子を狂わすのか。



不意に、



瑠美が爪先立ちして、



俺の唇に柔らかい感触が走った。



「っ…!?」



驚く俺に構わず、真っ直ぐな瞳を向ける瑠美。




ギュッと回された細い腕。



え、とか戸惑う前に思ったのは、なんかフラッシュバッグってゆうやつなのか。

瑠美は俺の何もかも初めての女で、やっぱりすげー好きだった。終わってしまった恋愛だけど、あの頃俺は、この恋が永遠に続けばいいと確かに思ってた。


ああ、もう、美和ちゃん、ごめん。


言い訳とか、そんなんじゃなくて、いや、そうなのかも。



気付けば俺は、すぐに瑠美を拒めなくて。