「ださないと、キスするよ?」


……?
こいつ、頭狂ってる?


「……どうぞ。」


キスされたら困るから、携帯を差し出す。


雅人さんが携帯をいじってる間、私は外を眺めてた。

すると、見覚えのある人を見つける。


西科…。


西科はこちらに気付いた。

そして、隣にいる雅人にも気づいた。


「はい、携帯。」


「どうも。」


そして、私が話してるのをみて、
顔をしかめて歩いていった。

やばい、誤解された。