土「ほぅ?それ、本気で言ってるのか?奪われてたまるかよっ」

土方さんはそういいながら私を抱き、屯所へと戻ろうとした。しかし………

航「ちょっと待て!俺も雪菜が好きだ!まだ返事も聞いてない。雪菜、返事を聞かせてくれ。」

土「お前は………………誰だ?」

土方さんは私を椅子に座らせて航平さんの方を向いた。

航「俺の名前は航平だ。お妙の義理の兄だ。そしてお妙の両親は…………お前等新選組に殺されたっ!そんな奴に雪菜を任せられるか!」

新選組のみんなは驚いた顔をしている。そして土方さんは冷たく、航平さんを睨みながら聞いた。

土「お前ら、長州のやつか?」

その声にこの場にいた全員背筋が凍った。

航「違う。お妙は毎日普通に幸せに暮らしていた。新選組に殺される前まではな…ここにはいないようだが、確かにあの格好は新選組のものだった。ほかに目撃した人もそう言ってた。」