「――終わりにしないか?俺達…」 甘い春風と優しさの中で、あの日突然、希里斗は私にそう告げた 胸の奥底から徐々に込み上げてくる痛みを振り払うべく、私は瞬間、強がろうと試みた でも、だめだった 痛みが悲しみに変わり、悲しみがまた痛みへと変化する やがてそれが、一つの疑問へと繋がった 「――どうして…?」