耳にウサ耳を生やしたアリスは、女の子のようにふわふわとした笑顔を辺りの人たちに振りまいてる。
「叶多くん・・・。」
「なぁにぃ?」
「開会式始まるから、自分のクラスに戻りなさいな・・・。」
「えー・・・!もかってば、せっかく僕が可愛いアリス姿見せに来たってのに冷たぁい・・・!!」
あたしは深くため息をつきながら、叶多くんのクラスがある青団を指差した。
「ちぇっ!じゃぁ、また後でねぇ、もかぁ♪」
叶多くんは得意のウインクをお披露目して、ぴょこぴょことウサギのように自分のクラスへ戻っていく。
いたるところから、ケータイのカメラのシャッター音がきこえてきた。
アイドルかっ!!
