まぁ、そういうの1番嫌がりそうだしね・・・。
千早のことだ。こっそりつけてくる影に苛立って遠くからでも噛み付きそう。
あたしは突き刺さる視線を無視してクラスのテントへ走った。
開会式のために整列しかけてある中、また人と人との間を割り込んで進む。
「もか!こっちこっち!」
「紗耶ちゃんっ!」
紗耶ちゃんが手を振ってくれたおかげであたしは無事、クラスの列に並ぶことができた。
紗耶ちゃんの他にも、それぞれの団に派手に着飾った応援団がいるから、どの団もパワフル。
1年生はまだ応援団に入れないから、去年、初めて高校の体育祭というものを経験したあたしには、今の紗耶ちゃんみたいな先輩たちがすごくかっこよく感じたものだ。
キャーー!カワイーー!!
すると後ろの方から聞こえた小さな騒ぎ声。
「ちょっとどいてどいてぇーっ!!」
ん?この声・・・。
イヤな予感がする・・・。
