そ、そんなの音楽部の生徒さんにやってもらえばいいじゃないですか!
いや、それはダメだ。
壮真先生が活躍するたびに興奮して仕事放棄しそうだし・・・。
「いつも頑張ってる碧くんを助けると思ってさ。ダメかな?」
先生は必死に両手を合わせてお願いしてくる。
そ、そんなふうに、言われたら・・・。
「・・・わ、わかった。」
そう言うしかないじゃない。
「ほんと?助かるよ!じゃ、今から一通りの流れを説明するらしいから、本部テントに向かってくれる?」
先生は太陽みたいに明るい笑顔を添えて言った。
隣の紗耶ちゃんの顔には、"かっこいい~♥"そうはっきり書いてある。(太字仕様)
「了解です・・・。」
「じゃ、よろしく頼んだ!ほんとありがとね!」
自分の仕事を終えた先生は最後に笑うと、一瞬にして姿を消してしまった。
いつも暇そうなんだから、壮真先生がやればいいのに・・・。
まぁ、一度引き受けた以上は、頑張るけど。
「お互い頑張ろ!ね?」
「うん、そだね・・・。」
紗耶ちゃんに励まされたあたしは、少し重い足取りで本部テントへ向かった。
