コンコン
「千早ー。ご飯だよー。」
ノックをしてからドア越しに呼んでみるも、返事がない。
「千早?いるよね?」
やっぱり返事がないので、あたしは仕方なく「お邪魔しまーす・・・。」怒られるのを承知で部屋に入った。
「千早、ご飯でき・・・。」
あ・・・。
声が聞こえないのもそのはずで、千早は部屋の端のベッドに横になって眠っていた。
千早は普段、"スポーツバカ"なんて言われるほどスポーツマンで運動神経がずば抜けてる。
だから特定の部活には入っていないものの、色々な部活のヘルプとして引っ張りだこで、いつも突然の試合の呼び出しなんかも、断らずに応じて、忙しそうだった。
毎日元気だし、風邪ひいて寝込んでる千早なんて想像つかないけど、やっぱり疲れてるんだね。
春休み中もかなり呼ばれてたみたいだし。
今日の学校だって、あたしが待ってる間、「便所」なんて言ってたけど、どうせ入部の勧誘に追いかけられてたに違いない。
