「着替えてくる!」
あたしの心配をよそに、壮真先生は笑顔で自分の部屋へ行ってしまった。
「大丈夫なのかな・・・。」
「なにがぁ?心配事でもある?もかぁ。」
あたしの独り言を聞いていた叶多くんが、不思議そうな顔をした。
「いや、壮真先生、こんな早く帰って大丈夫なのかなって・・・。」
「大丈夫だよぉー。今日はそうちゃん、対面式の片付け終わったら帰るって前もって言ってたもん。明日の新入生テストも音楽はいらないからねぇ。」
「そうだったんだ。それにしても早かったね。結構な量だったはずだけど。」
「なんたってそうちゃんだもん!お手の物だよぉ♪」
叶多くんは壮真先生のことが本当に大好きみたいで。
壮真先生の話をしていると、心のそこから喜んでいるような、楽しそうな笑顔を浮かべる。
自分のことのように、得意げに話す叶多くんが可愛い。
