「キャァアアア!!!」
リビングから聞こえた大きな悲鳴に、向こうで争っていた2人が慌てて戻ってきた。
「もか!?どうしたのっ!!」
「何事だよ!?」
叶多くんに一歩遅れて千早が駆け込み、そこで彼らが見たものは・・・。
「ちょ、ちょっと碧くんっ・・・!!」
「もか・・・。」
あたしにギリギリ押さえつけられて近付くのを阻止されている自分たちの兄の姿。
碧くん、さすがは男の子。こんなに必死に押さえてるのに、全然動かない。
すぐ先に、整った綺麗な顔がある。
いつもと違うのは、あたしをまっすぐ見つめる熱い眼差しと、色っぽい息遣い。
それと、ほんのり赤くなった顔つき。
彼が食べる前に気付くべきだった・・・。
あのチョコレートが・・・・・・。
アルコールを含む、洋酒チョコだったことを。
