ひとしきり笑った私は喋りだした


「みんなに手紙書いてきたの」


30人分の手紙を1人1人配っていく


もちろん先生にも


そして大きい声で暗記した30人分と先生への手紙を読みはじめた


「岡田くんへ私がいじめられているのを見て笑っていましたね。私は貴方を許さない
宮下くんへ私が助けてと言ってもきこえないフリをしていましたね、本当に耳が聞こえなくなると良いですね。
生下くんへいじめから助けたのにいじめる側へ行くなんて思いませんでした。もう生下くんがいじめられているのを助けてあげません。」


残り五人になりました


1人は先生


あと4人は私をいじめてた子です


さっきよりも一層声をはりあげ


「岩本くんへ私を蹴ったり殴ったりして遊んでたね。そのたびに楽しそうに笑ってたから今度は岩本くんが蹴られたり殴られたりする番ね
吉井さんと沖野さんへいつもこそこそ私のノートや教科書に落書きしたり陰湿ないじめをありがとう。貴方達も私みたいになると良いね
野々山くんへ私知ってたよ、皆に命令してたのが貴方だって。いつも取り巻きの1人なフリしてたけど本当は野々山くんが私をいじめてたんだよね
先生へ私がいじめられているのを知ってたくせに見てみぬふりしていじめにあってた私を切り捨てた」


シーンとする教室


「私は一生…死んだってここにいる奴らを許さない」


そう吐き捨てると迷うことなく窓から飛び降りた。