メールを確認した後、天路に挨拶をする。
「先に帰るよ、またな天路」
「はいよ」
俺は学校を出て、バイクのある駐輪場に向かう。
朝に比べると学校の終わる時間帯は車の交通量が少ないためすぐに花揺の通う学校についた。
「お待たせ」
「あっお兄ちゃん!思ったよりも早かったんだね」
「まぁな、んじゃ帰るぞ」
帰宅しようと学校から出てくる人たちの視線が注目するなか、俺はバイクを走らせた。
家につくなり花揺はヘルメットをとって家に直行した。
俺はバイクに鍵をかけてシートを被せる。
それから家に入ると花揺が台所に立ちご飯の準備をしていた。

