「ふくから待ってて」


「ゔん」


そんな世界の終わりみたいな顔しなくても。


「また買ってきてあげるから泣くな」


「ありがと〜」


「それじゃあ宿題の続きをやるぞ」


その時、花揺が俺に向かってアイスの棒を投げつけてきた。


「アイスちゃんと食べてないから動けない」


「そんなわがままを言うな」


「つーん」


やれやれ。