映画が始まるとちかさはスクリーンに夢中。


俺はというと、ちかさに夢中。


映画なんか見とれるかー。


ちかさはスクリーンに夢中で俺の視線には一切気づかない。


映画が終わり、俺たちは映画館を出た。


「楽しかったねー?また見に行きたいな」


「そうだね、また見に行こっか」


ちかさは微笑みながら軽く頷いた。


でも正直なところ、ちかさが気になって映画の内容なんて全然覚えていない。