愛してるの言葉が欲しい


バサバサっ、…!


「!、…行こうっ、」


重たい資料達が大きな音を立てて床に落ちると、先輩達は慌てたように階段を登って行った



ーーさて
私は姿を見られる前に、お暇して…


「あ、っあの…」


聞こえたか細い声に、思わずため息


一瞬無視しようかとも思ったけどーーいや、それより


「、あれ、上田さん…何か資料室に用事ですか?私今から行くんで、序でに何か持ってきます?」


私は知りません見てません、聞こえてません


まるでさも今気付きました、といった感じで資料を拾いながら見上げる



「あ、っいえ…用事はないんですけど…、今ーー」


「そうですか、じゃあ…私急いでるんで、失礼します」



.