いきなりのその言葉にただ驚くしかなかった



「冗談やめてくださいよー」


そう言って鏡越しに拓弥さんを見ると真っ直ぐアタシの目を見ていた

アタシは思わず目を逸らしてしまった



「目、逸らさないで」


かすれるようなその声になんだか胸がキュンってした



拓弥さんは椅子をクルッと回してアタシと拓弥さんは向かい合った



「実は初めて会ったあの日から気になってた
まぁ一目惚れってやつ」

「うそ…」


拓弥さんの表情を見て真剣なんだなって思った



「確か結菜ちゃん泣いてたよね
泣き顔見て惚れるとか最低だと思う
でも結菜ちゃんのことどんどん知って、笑顔もたくさん見ていくうちに好きになっちゃった」




うれしい…
素直にそう感じた



「アタシも…拓弥さんのことが好きです…!」