今日、あなたと1年近く過ごした母校の学園祭へ行ってきました。

 あなたを見かけた場所には、喫煙所はありませんでした。

 そこは、休憩スペースとなっていました。

 でも私には、あなたがいるように見えました。

 同じ新潟県に住んでいながら上と下で会うことも行くこともないでしょう。

 それでも、私はあなたと過ごした大学に行くことをやめません。
 
 出会ったのは、夏休みのゼミ&文学の合同旅行・北海道のフェリー待合室。

 ううん。その前の蛍を見に行った時もいたような覚えが。

 あの頃は、同期に片思いしていたから気にしていなかった。

 あなたに片思いすることも、あなたの未来も、私の未来も。

 たまたま、教職の部屋であなたの卒アルを見ました。

 あのゼミはサブだったんですね。

 ちょっと緊張しているような顔のあなたを見て、懐かしくなりました。

 忘れたわけではないですが、ちょっとだけあなたとの思い出を心のアルバムから取り出すことに時間がかかりました。

 また来年も、卒アルを見て、あなたを思い出すでしょう。

 あなたと過ごした大学のピロティ付近でね。