しかも負けたら翔の言うことを
ひとつ聞いてもらう事になってしまった

私が勝ったらこの追いつめられ状態を
どうにかしてくれるらしい

―よーしやってやろうじゃない!!―

私は心の中でこんな事を思っていた…
けれどそんな事簡単には出来ない

―カチカチ―

静かな教室に時計の音が響き渡る…
みんなが来るまで30分は余裕にある
何で私こんなことをしなくちゃ…