俺様優等生、猫かぶり少女の恋物語

「え?何で?」

咲は少し動揺しながら翔に背を向けたまま
話し掛けた

「いや、特に理由は無いけど咲?」

―翔の声が聞こえない…どうしよう…私また
捨てられる…怖いよ…どうしよう
怖くて立ってられない…―

遂に咲は立っていられず倒れそうになった
けれど翔が築き咲を上手く受け止めた

「咲?!大丈夫か…ごめんな…」

翔は咲を心配したかと思うとすぐ謝った