―サァァァ―
春風が咲を包むようにそよそよと、ふく吹く

「松井翔起きろ~!!」
「…………」

遂に咲は口調を変えて翔の名前を読んだが
―起きる気配がない―

「ファ~」

突然咲に眠気が襲ってきた

「眠いよ…けど、お…こさ…ないと…」

咲もそのまま寝てしまった
春の陽気に誘われながら…