俺は、ニッと笑った。


彼女の顔が、更に赤くなる。












―――そう。



彼女が見てたのは、俺じゃない。




けど。


アイツを見る彼女は、いつだって。



切なそうで、苦しそうだった。





でも、もう。


そんな顔、させはしない。




俺の方を、見てもらう。






そのために、俺は―――




彼女に、想いを伝えるんだ。








+彼女に想いを END+