なんとか笑顔を作って、制服についた砂を払った。
や、やばいでしょ…。かっこよすぎ…!
「んと、どこの学科の子?」
「え!?あっ、スポーツ科です…!」
私がそう言うと、その人はぱぁっと顔を明るくさせ嬉しそうに笑った。
か、かわいい……!!
「なんだ!オレの後輩か!」
「え!?」
笑いながらポンポンと肩を叩いてくる。
「オレ、スポーツ科の3年なんだ!」
「え、あっ、そうだったんですか…!」
っていうことは、運が良ければ校舎で会えるかもしれない…!!
そんな淡い期待を抱いていると、先輩がくすっと笑って手を差し出して来た。