「あの時、好きって言ってれば春奈ちゃんはもっと早くオレのになってたんだけど…なーんかオレの変なプライドみたいなのが邪魔しちゃって」
「す、ストップストップ……!!」
「ん?」
さっきから何となくスルーされてる“すき”という言葉がものすごく気になるのですが…!?
「先輩、あの…」
「オレね、」
私の言葉を遮って喋る先輩。
「彼女じゃないけど、彼女にした子がずっと前からいるんだ」
「あ……」
今朝見た、雑誌の記事を脳裏に思い浮かべた。
でも、何で今私にそれを…?
「春奈ちゃんのことがすきだよ」
「っ!」
唐突に言われた言葉に一気に顔に熱が帯びた。

