「ほんとですよ!!私が好きなのは先輩なんですから…!」


「……」




言ってから自分の置かれた状況に気がついた。


……あ!?私口走ってなんてことを…!!




「いや、あの!今のは…っ」




最後まで言い終える前に私は、先輩に抱きしめられていた。


抱きしめられ……?




「えっ!?先輩!?」


「今の…ほんと…?」




先輩の掠れた声が、耳の奥を刺激する。


…っち、ちかい…。先輩の、息が……!




「ねえ」


「……っ」